
- Q カーボンモノコックをつくる工程はどれくらいあるのでしょうか?
- A まず、NC加工機でウレタンブロックを削り、PC上で設計したモノコックフレームの形状にします。これがマスター型になります。次に、このマスター型にカーボンクロスを積層し、硬化、脱型することで転写型を製作します。最後に、この転写型に、プリプレグ、Alハニカム等を積層し、オートクレーブで成形することでモノコックフレームが出来上がります。
プリプレグは東邦テナックス様にいただきました。
- Q 作業していく上で大変だったところはどんなところでしたか?
- A もう全部です(苦笑)。
- Q なかでも一番大変だったところって?
- A カーボンとカーボンの間にアルミハニカムを挟み込んでいますが、ねじを締める箇所もハニカムだとつぶれてしまうのでインサート部にはアルミブロックを埋め込んでいます。ところが、成形後、ドリルで穴を開けたところそこにあるはずのアルミインサートが無かった…… 。精度が必要な箇所がこのようになっていた時は修正がとても大変でした。
- Q どんな対策を取ったんですか?
- A 穴を開ける位置で特に大事にしたいところを決めて、多少ずれてもいいようなところについて今回は目をつぶりました。全員の協力があったので無事乗り越えることができました。
- Q 逆に、作業のなかで面白かったところは?
- A Alハニカムのカットとインサートを埋め込む作業です(個人的に)。作業中、上達を実感でき、やみつきになりました。
- Q 目に見えて上手になっていくとはまってしまいますよね(笑)
型にCFRPを貼ったのは学内だったそうですが、樹脂が硬化しないよう作業を進めるのは大変だったんじゃないですか?
- A プリプレグは熱に弱く、特に夏場の作業では保管がとても大変でした。
- Q 作業はいつごろ行なわれたんですか?
- A 作業が一番盛り上がりを見せたのは、夏休み期間中(7~8月)でした。作業量が多く、大会の日も迫りつつあったので大変でした。
- Q それは、プリプレグにとって一番過酷な季節でしたね。
- A ですが、学内関係者の協力で冷房完備の部屋をお借りでき、なんとか樹脂が硬化しないよう作業することができました。
- Q 最後は御殿場にあるムーンクラフトのオートクレーブで焼き上げたそうですが、出来上がった時の感想は?
- A 感動しました。ここまでのモノコックフレーム製作工程1つ1つが、オートクレーブの蓋が開く間に思い起こされました。
- Q 今大会で実際にCFRPモノコックで参加した感想を聞かせてください。
- A 1つ1つの工程で、必ずと言っていい程問題が発生し、その都度フォローに追われる1年になってしまいましたが、その問題の数だけ考え、成長できたと思いました。結果こそ奮いはしませんでしたが、モノコックフレームで大会に参加でき、全ての動的競技で完走できたことはとても嬉しかったです。